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2018-09-01

透明感のある歌声とギターの調べ/9月(長月)の楽曲

9月(長月)にお届けする楽曲はこちらになります。
「Linden Lea」 リンデン・リー つのだたかし/波多野睦美 です。


イギリスの作曲家 レイフ・ヴォーン=ウィリアムズ(Ralph Vaughan williams 1872年10月12日-1958年8月26日)が作曲した歌曲作品の中で最も知られている作品です。
イギリスの田園風景を思い起こす牧歌的な歌はイギリス民謡に深い造詣があったヴォーンウィリアムズが民謡風の曲として創作したものです。
初めて聴いた時、イギリスのブリティッシュトラッド、フォークを一時期聴いていた私にとってまさしくトラッドそのものに聴こえました曲の構成や曲調なんかはブリティッシュトラッドそのものです。

つのだたかし/波多野睦美 

“つのだたかし” リュート、ギター奏者 ”波多野睦美” メゾ・ソプラノ歌手

リュートソング・デュオとして古いイギリスの歌、ルネサンス期の音楽の魅力を紹介し続けています。今作「アルフォンシーナと海」では、ルネサンス期の音楽を離れ、フランスのプーランクや日本の武満徹、南米のラミレス、ピアソラなど、様々な国の作曲家が20世紀に残した美しい歌曲の魅力を存分に堪能させてくれます。
その「アルフォンシーナと海」の中からの一曲「リンデン・リー」を9月(長月)の楽曲に選びました。前置きはこれぐらいにしてそれではみなさん聴いて下さい。

淡々と静かに穏やかに歌っています。歌とギターの音だけの世界、シンプルな音は時間のない空間を漂いながら私の心に響き、心を揺さぶられ、心を奪われてしまいました。いいですよね~。時間を忘れさせてくれます。
「リンデン・リー」の詩はウイリアム・バーンズ(William Barnes 1811-1886 )作家・牧師・言語学者、が書いています。
イギリスの美しい田園風景を描き都会での殺伐とした生活の中にあって、懐かしい故郷リンデン・リーへの望郷の想いが綴られています。

この「アルフォンシーナと海」には去年の11月にご紹介したピアソラのオブリヴィオン「忘却」も入っていますので聴き比べていただくのもいいかもしれません。どちらもとても素敵です。

余談になりますが練馬区の図書館でこの「アルフォンシーナと海」のCDが借りることが出来ます。今私が借りていますので、もう少し楽しませてもらってから来週あたり返却しますので気になった方は借りてみてはいかがでしょうか。

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